読み聞かせを卒業した途端、それまで本が好きだった子が急に遠ざかってしまう…。
これは多くの親御さんが直面する「読書の壁」です。
読み聞かせ→ひとり読書への移行は、実は私たちが思う以上にハードルが高いものなのです。
読み聞かせ卒業後に本を読まなくなるのはなぜ?
ひとり読書は、読み聞かせとは全く別物
読み聞かせ
- 話を聞くだけでラク
- 分からない言葉は親が補足してくれる
- 抑揚付きで楽しめる
- 親の声色でキャラの感情を推察できる
ひとり読書
- 自分で文字を読む
- 分からない言葉を推測する必要がある
- 内容を理解する必要がある
親が読み聞かせをしてくれる間は、文字を読む必要がありません。
話を聞いて、親の表情や声色をみることで本の内容を理解することができます。
しかし、ひとりで読むとなると事情が変わります。
自分で読んで、内容まで理解する必要が出てきます。
大人が思う以上に、ひとり読書は頭を使う作業なのです。
ひとり読書が上手くできない...。苦手意識が最大の敵
お母さんに読んでもらったときは楽しかったのに、1人じゃ楽しく読めないな
子どもはまだ経験が少ないため、「自分で読んでも楽しめる方法」をうまく見つけられないことがあります。
読み聞かせしてもらったときは楽しかった絵本も、「自分で読んだら楽しいポイントが分からないぞ?」という経験が重なると、だんだん本を読むのが嫌になってきます。
それが続くとどうなるか?
本が難しいと感じると、どうしても動画やゲームなど、より気軽に楽しめる娯楽へ興味が向きやすくなります。
子どもが苦手意識を持たないよう、読書時間を楽しめるようにすることが大切です
読み聞かせ卒業~ひとり読書移行期に親が気を付けること
無理に読ませようとしない
子どもが本を読まなくなると、親としては「せっかく読書習慣がついたのに!」と焦ってしまいますよね。
「今日は読んだ?」
「なんで読まないの?」
と追い立てるのは逆効果。
読書が義務になると、ますます本から遠ざかってしまいます。
読書レベルを思い切って下げる!達成感を大事に
いきなり読み聞かせレベルの児童書を読ませるのはNGです。
まずは「読み聞かせで楽しんだ本よりも、文字が大きく、絵が多い本」をあえて選んでみてください。
「これなら僕も読める!」
「自分で最後まで読めた!」
という成功体験を積むことが大切です。
親子で一緒の読書時間を楽しむ
またママと一緒に、楽しく本を読みたい
本を読むのを嫌がる理由の一つに、親との距離が開いてしまったことへの寂しさが潜んでいる場合もあります。
そんな時は、読み聞かせ時代みたいにくっついて一緒に読みましょう。
でも全部を親が読む必要はありません。
相手はひとり読書を始めたところなのですから、ただの読み聞かせから少しステップアップして、
- 1ページずつ交代で読む
- セリフだけ子どもが読む
- 最初だけ親が読む
など、中間ステップを挟むのもおすすめです。
読後の会話は「深堀り」より「共感」
本を読んだ後は、無理に感想を聞き出そうとしなくても大丈夫です。
「今日の話、どうだった?」
「お母さん(お父さん)は、ここが面白かったよ!」
と、親から先に感想を漏らしてみましょう。
感想を強要されると本は「宿題」になってしまいますが、楽しい会話の一部であれば本は「遊び」に戻ります。
読書時間の最後に、必ず褒める!
- 前より読むのが早くなった!
- 少し難しい本なのに、よく読めたね!
- 今週はもう3冊も本を読んだの?すごいね!
子どもが本を読み終わったら、とにかく褒めましょう。
昔からよく言われることですが、子どもは褒められて伸びるものです。
あとは、本を読んだ日はカレンダーにシールを貼るなど、成果が子どもの目で見れるようにするのもおすすめです。
読書に立ち会わない他の家族にも子どもの努力が伝わりやすく、家族全体から褒めてもらいやすくなりますよ。
ひとり読書成功のカギ!子どもに刺さる本を選ぶ難しさ
ひとり読書初期は、一段階やさしめの本を選ぶ
ひとり読書が始まったばかりの子どもに、読み聞かせで楽しんでいた本と同じレベルの本を渡すのはおすすめできません。
本を選ぶときは、下記項目を意識しましょう。
- 文章が短め
- 文字が大きめ
- 挿絵が多め
- ページ数が少なめ
最初は、「簡単すぎるかな?」と思うくらいでちょうど良い場合が多いです
本選びに悩んだら、図書館のリファレンスや選書アプリを使う
ひとり読書が始まると、「何を読ませればいいか分からない」という悩みが出てきます。
我が家でも、せっかく借りた本を全然読まなかったり、逆に親がノーマークだった本に夢中になったりしました。
子どもに合う本を探すのが大変なら、
- 一緒に図書館に行って選ぶ
- 図書館のリファレンスサービスを利用する
- ヨンデミーのような選書サービスを利用する
という方法もありますよ。
まとめ:読書習慣は「再構築」できる
「読み聞かせ卒業したら、本を読まなくなった」と嘆く必要はありません。
子どももがんばっています。
親子の触れ合い時間のロスタイムをもらったと思って、もう少し一緒の読書時間を楽しみましょう。
いつか、子どもが夢中になってページをめくる時間がやってきますよ。
